トップ
>
『雪の一日』
ふりがな文庫
『
雪の一日
(
ゆきのいちにち
)
』
三月二十日、土曜日。午前八時ごろに寝床を離れると、昨夜から降り出した雪はまだ止まない。二階の窓をあけて見ると、半蔵門の堤は真白に塗られている。電車の停留場には傘の影がいくつも重なり合って白く揺いている。雪を載せたトラックが幾台もつづいて通る …
著者
岡本綺堂
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「新潮」1933(昭和8)年3月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約5分(500文字/分)
朗読目安時間
約8分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
揺
(
ゆらめ
)
加
(
くわわ
)
晨
(
あさ
)
楽
(
たのし
)
殆
(
ほとん
)
這入
(
はい
)
辺鄙
(
へんぴ
)
肱
(
ひじ
)
紐育
(
ニューヨーク
)
紅
(
あか
)
盤台
(
はんだい
)
烈
(
はげ
)
流行
(
はや
)
桑港
(
サンフランシスコ
)
布哇
(
ハワイ
)
執
(
と
)
啜
(
すす
)