“ゆれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
55.6%
動揺22.2%
11.1%
動搖11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
曈々とうとうたる日輪はたるんでいる大空をゆれつつ動いた。長い真昼の間、花の咲いている家は戸が閉っていた。
(新字新仮名) / 小川未明(著)
某駅から巴里パリイ良人をつと莫斯科モスコオの石田氏とへ電報を出した。動揺ゆれはげしい汽車も馴れてはこの以外に自身の世界が無い様な気がして、朝は森にいて居る小鳥の声も長閑のどかに聞くのである。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
旨とすれば父のいかりはいよ/\強く勘當かんだうゆれん樣もあらねば其儘そのまゝにして過行しが去年父親は死去みまかりしに母は女氣をんなげの心よわき所へ持込もちこみ詫言わびごとせしかば故なくすんで今ははや往通ゆきかよひをなす中に成しに元益は兄といふを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
其驛から巴里の良人をつとと莫斯科の石田氏とへ電報を出した。動搖ゆれの烈しい汽車も馴れては此以外に自身の世界が無い樣な氣がして、朝は森に啼いて居る小鳥の聲も長閑のどかに聞くのである。
巴里まで (旧字旧仮名) / 与謝野晶子(著)