“ゆすぶ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
48.6%
揺振22.9%
動揺11.4%
8.6%
揺動2.9%
搖動2.9%
搖振2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『これ。』と背中の児をゆすぶつて、相不変あひかはらずニタ/\と笑つてる。子守をするので学校に出られぬといふのだらう。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
「随分妙な木戸だが、しかし植木屋さんにしちゃア良く出来てる」と手を掛けて揺振ゆすぶってみて
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
巡礼は泣き出した児を動揺ゆすぶって、暮方の秋の空をながめ眺め行きました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
『これ。』と背中の兒をゆすぶつて、相變らずニタ/\と笑つてる。子守をするので學校に出られぬといふのだらう。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
と、そう思返おもいかえしたものの、やはり失望しつぼうかれこころにいよいよつのって、かれおもわずりょう格子こうしとらえ、力儘ちからまかせに揺動ゆすぶったが、堅固けんご格子こうしはミチリとのおともせぬ。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
と、思返おもひかへしたものゝ、猶且やはり失望しつばうかれこゝろ愈〻いよ/\つのつて、かれおもはずりやう格子かうしとらへ、力儘ちからまかせに搖動ゆすぶつたが、堅固けんご格子かうしはミチリとのおとぬ。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
宗助そうすけ蒲團ふとんけて二三かる御米およね搖振ゆすぶつた。御米およねかみ括枕くゝりまくらうへで、なみやううごいたが、御米およね依然いぜんとしてすう/\てゐた。宗助そうすけ御米およねいて、ちやから臺所だいどころた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)