ゆすぶ)” の例文
新字:
あつともはず、色男いろをとこゆすぶるやうにわな/\とをくねると、がつくりとつて、こしからさきへ、べた/\とひざくづれる。
麦搗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
『これ。』と背中の兒をゆすぶつて、相變らずニタ/\と笑つてる。子守をするので學校に出られぬといふのだらう。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
一向いつかう變則へんそく名所めいしよいて、知識ちしき經驗けいけんかつたかれは、次第しだいくらり、愈々いよ/\ふかくなり、ものすさまじくつて、ゆすぶれ/\轟然ぐわうぜんたる大音響だいおんきやうはつして、汽車きしや天窓あたまから、にぶきりへんじて
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)