“揺動”のいろいろな読み方と例文
旧字:搖動
読み方割合
ゆりうご50.0%
ゆれうご25.0%
ゆさぶり12.5%
ゆすぶ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かと思うとやがて耳許みみもと聞馴ききなれた声がして、しきりと自分を呼びながら身体からだ揺動ゆりうごかすものがある。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
あるものは願望ねがいはあれど希望のぞみなき溜息ためいきをもって、揺動ゆれうごく無数の藻草もぐさのようにゆらゆらとたゆとうておった。
悟浄出世 (新字新仮名) / 中島敦(著)
覚めたる波の揺動ゆさぶりや、うねりもあてにおほどかに
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
と、そう思返おもいかえしたものの、やはり失望しつぼうかれこころにいよいよつのって、かれおもわずりょう格子こうしとらえ、力儘ちからまかせに揺動ゆすぶったが、堅固けんご格子こうしはミチリとのおともせぬ。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)