“揺上”のいろいろな読み方と例文
旧字:搖上
読み方割合
ゆりあ57.1%
ゆすりあ28.6%
ゆすりあげ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雪枝ゆきえはハツとせて、いは吸込すひこまれるかと呼吸いきめたが、むね動悸だうきが、持上もちあ揺上ゆりあげ、山谷さんこくこと/″\ふるふをおぼえた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
高笑たかわらひをして、其処そこかたうへ揺上ゆすりあげた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
大波に漂う小舟は、宙天に揺上ゆすりあげらるる時は、ただ波ばかり、白き黒き雲の一片をも見ず、奈落に揉落もみおとさるる時は、海底のいわの根なる藻の、あかあおきをさえ見ると言います。
雪霊続記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)