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揺上
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ゆりあ
ふりがな文庫
“
揺上
(
ゆりあ
)” の例文
旧字:
搖上
雪枝
(
ゆきえ
)
はハツと
身
(
み
)
を
伏
(
ふ
)
せて、
巌
(
いは
)
に
吸込
(
すひこ
)
まれるかと
呼吸
(
いき
)
を
詰
(
つ
)
めたが、
胸
(
むね
)
の
動悸
(
だうき
)
が、
持上
(
もちあ
)
げ
揺上
(
ゆりあ
)
げ、
山谷
(
さんこく
)
尽
(
こと/″\
)
く
震
(
ふる
)
ふを
覚
(
おぼ
)
えた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
椅子も傾くばかりに身を
反
(
そら
)
して、彼はわざとらしく
揺上
(
ゆりあ
)
げ揺上げて笑ひたりしが
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
紳士の
身体
(
からだ
)
は靴を刻んで、
揺上
(
ゆりあ
)
がるようだったが、ト松崎が留めたにもかかわらず、かッと
握拳
(
にぎりこぶし
)
で耳を
圧
(
おさ
)
えて、横なぐれに倒れそうになって、たちまち射るがごとく町を飛んだ。
陽炎座
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
已
(
や
)
む無く彼は加減して歩めり。満枝は
着重
(
きおも
)
るシォウルを
揺上
(
ゆりあ
)
げて
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
また
頻
(
しきり
)
に鳴き出す——
足許
(
あしもと
)
の深い谷から、その
銀
(
しろがね
)
の鈴を
揺上
(
ゆりあ
)
げると、峠から
黄金
(
こがね
)
の鐸を振下ろして、どこで結ばるともなく、ちりりりと
行交
(
ゆきか
)
うあたりは、目に見えぬ
木
(
こ
)
の葉が舞い、霧が降る。
星女郎
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
宮はシォールを
揺上
(
ゆりあ
)
げて鼻の
半
(
なかば
)
まで
掩隠
(
おほひかく
)
しつ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
揺
常用漢字
中学
部首:⼿
12画
上
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“揺”で始まる語句
揺
揺曳
揺籃
揺々
揺椅子
揺籠
揺蕩
揺動
揺振
揺起