“ゆり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
百合86.8%
由利7.3%
百合花2.0%
揺1.3%
搖1.3%
後0.7%
淘0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おれは昨夜(ゆうべ)あの混血児(あひのこ)の女が抛(はう)りこんだ、薔薇(ばら)や百合(ゆり)の花を踏みながら、わざわざ玄関まで下りて行つて、電鈴の具合(ぐあひ)を調べて見た。
窓 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
皆倶(とも)に谷中の瑞輪寺に葬られた。鶴林の女ひさが父の没した翌月二月十九日に秋田県由利(ゆり)郡松ヶ崎の人楠荘三郎に嫁し現在麹町(こうじまち)区下六番町(しもろくばんちょう)に住している。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
そして、そこに住んでいるのは、みな十五、六から七、八の百合花(ゆり)そのままな乙女(おとめ)たちばかりである。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そよ風が小波立てて、沼の上を千条(ちすじ)百条(ももすじ)網の目を絞って掛寄せ掛寄せ、沈んだ跡へ揺(ゆり)かけると、水鳥が衝(つ)と蹴(け)たごとく、芭蕉の広葉は向うの汀(みぎわ)へ、するすると小さく片寄る。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
少時(しばらく)人(ひと)の住(す)まない、裏家(うらや)の庭(には)で、此(こ)の折(をり)から又(また)颯(さつ)と雲(くも)ながら月(つき)の宿(やど)つた、小草(をぐさ)の露(つゆ)を、搖(ゆり)こぼしさうな蟲(むし)の聲(こゑ)。
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「伊香保ろの傍(そひ)の榛原(はりはら)ねもころに奥をな兼ねそまさかし善かば」(巻十四・三四一〇)、「さ百合(ゆり)花後(ゆり)も逢はむと思へこそ今のまさかも愛(うるは)しみすれ」(巻十八・四〇八八)等の例がある。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
胡元朝の遺民陶宗儀(とうそうぎ)の『輟耕録』四に、往々蒙古人雨を祷(いの)るを見るに、支那の方士が旗剣符訣等を用うると異なり、ただ石子数枚を浄水に浸し呪を持(も)て石子を淘(ゆり)玩(まわ)すと、やや久しくして雨ふる