百合花ゆり)” の例文
空の鳥野の百合花ゆりはこの法則に従い居ればこそ何を食い何を飲み何をんとて思いわずらわざるなり、社会は生存競争のみを以て維持するものにあらざるなり
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
そして、そこに住んでいるのは、みな十五、六から七、八の百合花ゆりそのままな乙女おとめたちばかりである。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
百合花ゆり薔薇さうびあらゝぎ
天地有情 (旧字旧仮名) / 土井晩翠(著)
五、汝今衣食を得るにくるしむ、しからば汝も空の鳥、野の百合花ゆりのごとくなりて汝の運命を天に任せよ
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
爾らのうちたれかよくおもい煩いてその生命いのちを寸陰も延べ得んや、また何故にころものことを思いわずらうや、野の百合花ゆり如何いかにしてそだつかを思え、つとめずつむがざるなり
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)