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揺振
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ゆすぶ
ふりがな文庫
“
揺振
(
ゆすぶ
)” の例文
旧字:
搖振
そして、物凄い、
慄然
(
ぞっ
)
とするような物音を立てて、その鎖を
揺振
(
ゆすぶ
)
ったので、スクルージは気絶してはならないと、しっかりと椅子に獅噛み着いた。
クリスマス・カロル
(新字新仮名)
/
チャールズ・ディケンズ
(著)
「随分妙な木戸だが、しかし植木屋さんにしちゃア良く出来てる」と手を掛けて
揺振
(
ゆすぶ
)
ってみて
竹の木戸
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
橋本と余はこう云う馬車の中で、こう云う路の上に
揺振
(
ゆすぶ
)
られべく旧市街から出立した。あれがステッセル将軍の家でと云うのを遠くから見ると、なかなか立派にできている。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「家のはこの二三日狂っていますのよ。私、腹が立ちましたから、
揺振
(
ゆすぶ
)
ってやりましたわ」
髪の毛
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
小声で呼んでみたが返事がないので、もしやともう
耐
(
たま
)
らず、夜具の上から
揺振
(
ゆすぶ
)
りました。
湯女の魂
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
「森本さん、森本さん」と二三度呼んで見たが、なかなか動きそうにないので、さすがの敬太郎もむっとして、いきなり
室
(
へや
)
に
這入
(
はい
)
り込むや否や、森本の首筋を
攫
(
つか
)
んで強く
揺振
(
ゆすぶ
)
った。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
宵々
(
よいよい
)
に見る星の光が夜ごとに深くなって来た。
梧桐
(
あおぎり
)
の葉の朝夕風に揺ぐのが、肌に
応
(
こた
)
えるように眼をひやひやと
揺振
(
ゆすぶ
)
った。自分は秋に入ると生れ変ったように愉快な気分を時々感じ得た。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
宗助は
蒲団
(
ふとん
)
へ手を掛けて二三度軽く御米を
揺振
(
ゆすぶ
)
った。御米の髪が
括枕
(
くくりまくら
)
の上で、波を打つように動いたが、御米は依然としてすうすう寝ていた。宗助は御米を置いて、茶の間から台所へ出た。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
揺
常用漢字
中学
部首:⼿
12画
振
常用漢字
中学
部首:⼿
10画
“揺”で始まる語句
揺
揺曳
揺籃
揺々
揺椅子
揺籠
揺蕩
揺上
揺動
揺起