“万劫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ばんごう40.0%
まんごう40.0%
まんご20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、それを心着いた時は——と云って垂々たらたらと額に流るる汗をぬぐって——ただ一瞬間に千万無量、万劫ばんごうの煩悩を起した。
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
印度洋のかの不可思議ふかしぎな色をして千劫せんごう万劫まんごうむ時もなくゆらめくなぞの様な水面すいめん熟々つくづくと見て居れば、引き入れられる様で、吾れ知らず飛び込みたくなる。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
家内中の口を奢らせぬようにする……と言うのが前の御寮さんの心掛けで、さすが大家の御寮さんは違うたもの……これならば蔵元屋の身代は万劫まんご末代、大磐石と中心しんから感心しておりました