万劫ばんごう)” の例文
が、それを心着いた時は——と云って垂々たらたらと額に流るる汗をぬぐって——ただ一瞬間に千万無量、万劫ばんごうの煩悩を起した。
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
法律で罰することの出来ないものは、心の鬼に責めさせて、いかさず殺さず、万劫ばんごう苦しめるのが一番良い。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)