“魘夢”の読み方と例文
読み方割合
えんむ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
われは眠ることを期せずして、身を藁蓆の上に僵(たふ)しゝに、前(さき)の日よりの恐ろしき經歴は魘夢(えんむ)の如く我心を劫(おびやか)し來りぬ。
夜になると、それが幻視錯覚になつて、とうとうしまひには魘夢(えんむ)になつて身を苦しめる。死や、葬(とぶらひ)や、墓の下の夢ばかり見る。たまにはいつもと違つて、生きながら埋められた夢を見る。
常に美しいとばかり思っていた面貌の異様に変じたのに驚いて、肌(はだ)に粟(あわ)を生じたが、忽(たちまち)また魘夢(えんむ)に脅(おびやか)されているのではないかと疑って、急に身を起した。女が醒めてどうしたのかと問うた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)