“劫初”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごうしょ47.4%
ごふしよ26.3%
ゴフシヨ15.8%
ごうしよ5.3%
はじめ5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私の劫初ごうしょ以来の罪業ざいごうを幾分なりとも軽くしてやろうと思召おぼしめして、かりに私の身から一切の持物を取っておしまいになりました。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
空一面に渋い顔を開いて、遙かに遙かに地球の表面おもてを圧して居る灰色の雲の下には、圧せられてたまるものかと云はぬ許りに、劫初ごふしよまま碧海あをうみが、底知れぬ胸の動揺ゆるぎの浪をあげて居る。
漂泊 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
劫初ゴフシヨから末代まで、此世に出ては消える、アメシタ青人草アヲヒトグサと一列に、おれは、此世に、影も形も殘さない草の葉になるのは、いやだ。どうあつても、不承知だ。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
かくて劫初ごうしよの昔より、かくて無数の歳月を
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
大海おほうみかたち定めぬ劫初はじめ