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粁
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キロ
ふりがな文庫
“
粁
(
キロ
)” の例文
走行中に不意に背後から、今何
粁
(
キロ
)
か、と
訊
(
たず
)
ねても容易に答えられない。
暫
(
しばら
)
くは線路の砂利の色や、遠景の動くさまに見入ってしまう。
指導物語:或る国鉄機関士の述懐
(新字新仮名)
/
上田広
(著)
花田中尉の所在はそれより北方三
粁
(
キロ
)
の地点である。日が暮れる前に到着出来るだろう。彼は何となく時々背後の高城を振り返って見た。
日の果て
(新字新仮名)
/
梅崎春生
(著)
フウトウは、河内の西北にあたり、河内から離れる事一三〇
粁
(
キロ
)
の地で、こゝは世界にほこる漆樹園といつてもいゝところである。
浮雲
(新字旧仮名)
/
林芙美子
(著)
最大速力一時間四百五十
粁
(
キロ
)
で、一万八千粁も飛ぶことが出来るのだ。しかも大砲二門と機関銃六門を備えているのだ。爆弾は十五噸である。
昭和遊撃隊
(新字新仮名)
/
平田晋策
(著)
この結晶では〓は一秒間に三十一糎の速度となっているが、それは一
粁
(
キロ
)
の距離を落下するのに約一時間かかる位の速度である。
雪
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
▼ もっと見る
両方とも約二
粁
(
キロ
)
位。——そうそう、板橋という部落はなんだか聞いたことがある。たしか、そこにはわびしい
旅籠屋
(
はたごや
)
なんぞもあったはずだ。
大和路・信濃路
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
二十年も前へ物を移すということは、二十
粁
(
キロ
)
後へ物をはこぶこととは違って、
甚
(
はなは
)
だ困難なことだ。いや、絶対に出来ないことのように思われる。
海底都市
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
大体月までの平均距離は三十八万
粁
(
キロ
)
ばかりある。それを一秒間に五百米のスピードでロケットを飛ばして行ったとすると約八日と二十一時間かかるんだ。
地図にない島
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
とうとう、二
粁
(
キロ
)
もあるゴルフ場まで、ついて来て、
朝露
(
あさつゆ
)
に
濡
(
ぬ
)
れた芝生の上を、
口笛吹
(
くちぶえふ
)
き吹き、探してくれました。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
それから二時間たって、現場から四十八
粁
(
キロ
)
距ったここで守備隊の出発防備隊の召集ときているんだ。なかなか順序がよすぎるじゃないか、とても早すぎる。
防備隊
(新字新仮名)
/
黒島伝治
(著)
約五
粁
(
キロ
)
もあるでしょうか。でも、三人が力をあわせてボートを漕げば、きっと港へ着くことが出来るでしょう。
新宝島
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
そこは一番高いところが標高千米あまりある山脈で、大村城下を東方二十四
粁
(
キロ
)
の近さに見おろしている、そしていま敵は更にそこへかたい
砦
(
とりで
)
をつくっているのだ。
伝四郎兄妹
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
また南アルプスで最も起伏の多い部分は、赤石岳を中心として北は
悪沢
(
わるさわ
)
岳から南は
聖
(
ひじり
)
岳に至る延長一、二
粁
(
キロ
)
の間であるが、少し無理をすれば十二座は数えられる。
南北アルプス通説
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
こうして
丹念
(
たんねん
)
につくったご
馳走
(
ちそう
)
を、同じ血へ浸したわらづとの中に入れた。それを持ってカランポーの谷を一
巡
(
じゅん
)
し、一
粁
(
キロ
)
おきぐらいに一つとずつを草のあいだへおいてきた。
動物物語 狼の王ロボ
(新字新仮名)
/
アーネスト・トンプソン・シートン
(著)
合衆国河岸
(
ケエ・デゼ・ダシュニ
)
に沿って今日の花合戦のために仮設されたる¼
粁
(
キロ
)
三階の
大桟敷
(
トリビュウヌ
)
。花馬車はすなわちこの
桟敷
(
さじき
)
の前を軽歩して、桟敷の
貴縉
(
きけん
)
紳士と花束の投げ合いをしようという仕組み。
ノンシャラン道中記:04 南風吹かば ――モンテ・カルロの巻――
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
大沼
(
おおぬま
)
というまわり四
粁
(
キロ
)
ほどの湖水がこの氷の下に隠れているのだそうです。
生々流転
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
深谷
(
ふかだに
)
というのは
僕
(
ぼく
)
たちの
村
(
むら
)
から、三
粁
(
キロ
)
ほど
南
(
みなみ
)
の
山
(
やま
)
の
中
(
なか
)
にある
小
(
ちい
)
さな
谷
(
たに
)
で、
僕
(
ぼく
)
たちは
秋
(
あき
)
きのこをとりに
行
(
い
)
って、のどがかわくと、
水
(
みず
)
を
貰
(
もら
)
いに
立
(
た
)
ち
寄
(
よ
)
るから、よく
知
(
し
)
っているが、
家
(
いえ
)
が四
軒
(
けん
)
あるきりだ。
ごんごろ鐘
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
地球から四千六百八十
粁
(
キロ
)
距
(
へだた
)
ったところに、地球と月との
重心
(
じゅうしん
)
があるが、この重心を
稍
(
やや
)
通りすぎるに足るくらいのエネルギーを人工竜巻に与えることにより
地軸作戦:――金博士シリーズ・9――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
黒々と湾をかこんで、数十
粁
(
キロ
)
の円陣をつくる大絶壁! そのいかめしい姿は、まるで海上の日本アルプスだ。
昭和遊撃隊
(新字新仮名)
/
平田晋策
(著)
熊
(
くま
)
や
鹿
(
しか
)
が
棲
(
す
)
むという、
幽邃
(
ゆうすい
)
な金門公園を
抜
(
ぬ
)
けて、乗っていたロオルスロオイスが、時速九十
粁
(
キロ
)
で一時間とばしても変化のないような、青草と、羊群のつづく
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
種子島の西南三二
海里
(
かいり
)
、面積は五○○平方
粁
(
キロ
)
、島形は、円く
殆
(
ほとん
)
ど出入なき水平的肢節。島の中央には、九州地方第一の高山、宮の浦岳、一九三五
米
(
メートル
)
が
聳
(
そび
)
える。
浮雲
(新字旧仮名)
/
林芙美子
(著)
それでこの円を地球と見ると、地球の直径一万三千
粁
(
キロ
)
を六糎に縮尺して描いたことになる。この縮尺率から計算すると、線の幅〇・二粍は四十四粁に相当する。
地球の円い話
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
瀬戸内海に突出した児島半島の西南部に在る
味野
(
あじの
)
では秒速三二・七米、其北北東二十五
粁
(
キロ
)
に在る岡山では三六・九米で、両地とも大正十三年迄の最大風速を記録しているから
木曽駒と甲斐駒
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
「困るねえ……もう陸からは一千
粁
(
キロ
)
も離れているんだ。今更かえっている暇はない」
地図にない島
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
第八観測点 bis.(午後三時〇分)
経緯儀
(
セオドライト
)
による方位角。北緯六十二度二十一分、東経百四十度226mt. 羅盤方位 SE60°nt. 測距計、九〇・三
粁
(
キロ
)
。温度三一・六。
地底獣国
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
花田が居るという部落は此処から三
粁
(
キロ
)
ほどである。道はやや下り坂となり、どこかで流れる山水の音がした。一歩一歩花田中尉の処に近づいて行く。そう思ってもそれは何か現実感がうすかった。
日の果て
(新字新仮名)
/
梅崎春生
(著)
「やっこさん、一、二
粁
(
キロ
)
も先にきっとかたくなっているぞ。」
動物物語 狼の王ロボ
(新字新仮名)
/
アーネスト・トンプソン・シートン
(著)
本館というのは二十五
粁
(
キロ
)
ばかり西北方へ行った地点にあり、コロラド大峡谷を目の前に眺める眺望絶佳な丘陵の上にあった。それは一つの巨大なる塔をなしていた。
火星探険
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
数
粁
(
キロ
)
上空の方が地上よりかえって温度が高いことが多いのだから、この説の反証にはならない。
雪
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
東京との距離は直径にして百六十
粁
(
キロ
)
、即ち約四十里である。聖岳はこれより三里程近い。
三国山と苗場山
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
千六
粁
(
キロ
)
、約四百里の
蜿蜒
(
えんえん
)
たる熔岩隧道!
地底獣国
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
それは約十
粁
(
キロ
)
ばかり東へいった、
山麓
(
さんろく
)
附近を目がけて下りてくるようだ。
宇宙戦隊
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
中に就て越中、越後及び信濃の三国界から飛騨、信濃及び越中の三国界附近に至る、直径にして五十五
粁
(
キロ
)
約十四里の間が主要部ともいう
可
(
べ
)
き部分であって、最高二千九百九十米、最低二千百八十米
白馬岳
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
一
粁
(
キロ
)
も車が走ったかとおもうころ、車のうえがさわがしくなりました。
電気鳩
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
あと僅か一
粁
(
キロ
)
ばかりの距離であった。
宇宙戦隊
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
粁
漢検準1級
部首:⽶
9画
“粁”を含む語句
十粁
粁程
立方粁
幾粁
幾百粁
幾十粁
四粁
四十粁
千〇二十四粁
一〇〇八粁
六粁
六十四粁
八粁
五粁
二千七百粁
九粁
三粁
一〇八八粁