“かえりみち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
帰途75.0%
帰路21.4%
帰道3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ある時分家に遊びに来て帰途かえりみち、墓守が縁側に腰かけて、納屋大小家幾棟か有って居ることを誇ったりしたが、つえを忘れて帰って了うた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
その寮はッて聞くと、ここを一町ばかり、左の路地へ入った処、ちょうど可い、帰路かえりみちもそこだというもの。
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
お千代はこんな家へはあまり立寄らない方がいいと帰道かえりみちには思返しながら、あくる日になると女給の口をさがし歩くのがいやなのと行きどころがないのとでまた立寄って時間をつぶす。
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
昨日芳沢よしざわ旅館の帰道かえりみちだわ。新橋しんばしのガードの下であるお客様にったのよ。御飯ごはんにさそわれて、銀座の裏通のおでん屋へ行ったから、帰りにデパートへ連込つれこんで何か買ってもらおうと思ってさ。
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)