“帰洛”の読み方と例文
旧字:歸洛
読み方割合
きらく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
にわかな宣旨せんじ帰洛きらくのことの決まったのはうれしいことではあったが、明石あかしの浦を捨てて出ねばならぬことは相当に源氏を苦しませた。
源氏物語:13 明石 (新字新仮名) / 紫式部(著)
「もう案じるな。ここが助かるような身の武運なら、先々とても、首尾はよかろう。豊麻呂、いずれ帰洛きらくのうえには、都からよい沙汰するぞ」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わしが都へ帰ったらきっと清盛きよもり殿にとりなして、あなたも帰洛きらくのかなうよう取りはからいます。それを頼みに苦しみにえて待っていてください。
俊寛 (新字新仮名) / 倉田百三(著)