“きらく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
気楽30.2%
帰洛27.9%
氣樂27.9%
皈洛4.7%
喜楽4.7%
歸洛2.3%
氣藥2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そんなことをってもねこにはかなわないよ。それよりかあきらめて、田舎いなかってねずみになって、気楽きらくらしたほうがましだ。」
猫の草紙 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
「もう案じるな。ここが助かるような身の武運なら、先々とても、首尾はよかろう。豊麻呂、いずれ帰洛きらくのうえには、都からよい沙汰するぞ」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
氣樂きらくかんがへで、參禪さんぜんしてゐるひともあるとおもふと、宗助そうすけ多少たせうくつろいだ。けれども三にんわかれ/\に自分じぶんへやはひとき宜道ぎだう
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
初君が哥に「ものおもひこしうら白浪しらなみも立かへるならひありとこそきけ」此哥吉瑞きちずゐとなりてや、五年たちてのち嘉元かげん元年為兼卿皈洛きらくありて、九年ののち正和元年玉葉集ぎよくえふしふえらみの時
そして、五六ちょう往ってちょっとした横町よこちょうを右へ折れ曲って往くと、家の数で十軒も往った処の右側の門燈もんとうに「喜楽きらく」と書いた、牛肉屋とかしわ屋を兼ねた小料理屋があった。
雨夜続志 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
召替られ御歸洛きらく有しはまことに危き御ことなり然らば御同勢中水中に落入し者凡廿人ばかりにして此日彼の所化しよけ願山ぐわんざんも日野家へやとはれ醫師の代を勤め大納言殿の御供にれつせしがうんよく水難すゐなん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
かれ勘次かんじからいくらかづゝのこめむぎけさせて別居べつきよした當座たうざ自分じぶん煮焚にたきをした。それがかへつ氣藥きらくでさうしてすこしづゝはかれした佳味うまかんずる程度ていどものもとめてることが出來できた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)