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氣樂
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きらく
ふりがな文庫
“
氣樂
(
きらく
)” の例文
新字:
気楽
分
(
わ
)
けられぬ
身
(
み
)
なれば
恩愛
(
おんあい
)
の
重
(
おも
)
きに
引
(
ひ
)
かれて、
車
(
くるま
)
には
乘
(
の
)
りけれど、かゝる
時
(
とき
)
氣樂
(
きらく
)
の
良人
(
おつと
)
が
心根
(
こゝろね
)
にくゝ、
今日
(
けふ
)
あたり
沖釣
(
おきづ
)
りでも
無
(
な
)
き
物
(
もの
)
をと
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
斯
(
か
)
う
云
(
い
)
ふ
氣樂
(
きらく
)
な
考
(
かんがへ
)
で、
參禪
(
さんぜん
)
してゐる
人
(
ひと
)
もあると
思
(
おも
)
ふと、
宗助
(
そうすけ
)
も
多少
(
たせう
)
は
寛
(
くつ
)
ろいだ。けれども三
人
(
にん
)
が
分
(
わか
)
れ/\に
自分
(
じぶん
)
の
室
(
へや
)
に
入
(
はひ
)
る
時
(
とき
)
、
宜道
(
ぎだう
)
が
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
彼は女性が、男性に
對
(
むか
)
つてかうした調子で話をしようとは思つてもゐなかつたのである。私にとつては、この種の話は
氣樂
(
きらく
)
だつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
「
然
(
さ
)
う
有仰
(
おつしや
)
れば、女だツて
仍且
(
やつぱり
)
然
(
さ
)
うでございませうよ。出來る事なら
獨
(
ひとり
)
でゐた方が幾ら
氣樂
(
きらく
)
だか知れやしません。」と
冷
(
ひやゝか
)
にいふ。
青い顔
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
成程
(
なるほど
)
さう
言
(
い
)
へば
何處
(
どこ
)
か
固拗
(
かたくな
)
のところもあるが、
僕
(
ぼく
)
の
思
(
おも
)
ふには
最初
(
さいしよ
)
は
頑固
(
ぐわんこ
)
で
行
(
や
)
つたのながら
後
(
のち
)
には
却
(
かへ
)
つて
孤獨
(
こどく
)
のわび
住
(
ずま
)
ひが
氣樂
(
きらく
)
になつて
來
(
き
)
たのではあるまいか。
都の友へ、B生より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
▼ もっと見る
更
(
さら
)
に
又
(
また
)
余
(
よ
)
は
時間
(
じかん
)
を
有
(
ゆう
)
し、
浪人生活
(
ろうにんせいくわつ
)
の
氣樂
(
きらく
)
さは、
何時
(
いつ
)
でも
構
(
かま
)
はず
發掘
(
はつくつ
)
に
從事
(
じうじ
)
するとが
出來
(
でき
)
るのである。
探検実記 地中の秘密:01 蛮勇の力
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
催
(
もよほ
)
し
實
(
まこと
)
に驚き入たる
御志操
(
おこゝろざし
)
なれども夫よりは
貴孃
(
あなた
)
の
御縹緻
(
ごきりやう
)
なれば御縁の口は何程も有るべし我等
豫
(
かね
)
て
頼
(
たのみ
)
置
(
おき
)
たれば
先
(
まづ
)
待
(
まち
)
給へと云ふに
否
(
いな
)
縁付も
氣兼
(
きがね
)
が否なれば
氣樂
(
きらく
)
に遊女奉公を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
おきみと周三はいくらか
氣樂
(
きらく
)
な氣持ちになつた。
天国の記録
(旧字旧仮名)
/
下村千秋
(著)
「だけど、あなたは、ほんとにお
氣樂
(
きらく
)
ね」
画家とセリセリス
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
「
氣樂
(
きらく
)
では
不可
(
いけ
)
ません。
道樂
(
だうらく
)
に
出來
(
でき
)
るものなら、二十
年
(
ねん
)
も三十
年
(
ねん
)
も
雲水
(
うんすゐ
)
をして
苦
(
くる
)
しむものはありません」と
宜道
(
ぎだう
)
は
云
(
い
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
それだから
幾度
(
いくど
)
も
幾度
(
いくど
)
も
考
(
かんが
)
へては
己
(
お
)
れはもう
一生
(
いつしやう
)
誰
(
だ
)
れにも
逢
(
あ
)
ふ
事
(
こと
)
が
出來
(
でき
)
ない
位
(
くらゐ
)
なら
今
(
いま
)
のうち
死
(
し
)
んで
仕舞
(
しま
)
つた
方
(
はう
)
が
氣樂
(
きらく
)
だと
考
(
かんが
)
へるがね、それでも
慾
(
よく
)
があるから
可笑
(
をか
)
しい
わかれ道
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
なし妻お八重との
中
(
なか
)
に二人の子を
儲
(
まう
)
け長男を松吉と
呼
(
よ
)
び既に嫁をも娶り妹をお粂と
名付
(
なづけ
)
是も淺草田原町なる花房屋彌吉方へ
縁付
(
えんづけ
)
樣子
(
やうす
)
も好とて夫婦
倶々
(
とも/″\
)
安心なし最早悴松吉に世を讓り
氣樂
(
きらく
)
隱居
(
いんきよ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
此間
(
このあひだ
)
も
原
(
はら
)
の
御母
(
おつか
)
さんが
來
(
き
)
て、まあ
貴方
(
あなた
)
程
(
ほど
)
氣樂
(
きらく
)
な
方
(
かた
)
はない、
何時
(
いつ
)
來
(
き
)
て
見
(
み
)
ても
萬年青
(
おもと
)
の
葉
(
は
)
ばかり
丹念
(
たんねん
)
に
洗
(
あら
)
つてゐるつてね。
眞逆
(
まさか
)
左
(
さ
)
うでも
無
(
な
)
いんですけれども
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
古風
(
こふう
)
に
出
(
で
)
るが
袖
(
そで
)
ふり
合
(
あ
)
ふもさ、こんな
商賣
(
しやうばい
)
を
嫌
(
いや
)
だと
思
(
おも
)
ふなら
遠慮
(
ゑんりよ
)
なく
打明
(
うちあ
)
けばなしを
爲
(
す
)
るが
宜
(
い
)
い、
僕
(
ぼく
)
は
又
(
また
)
お
前
(
まへ
)
のやうな
氣
(
き
)
では
寧
(
いつそ
)
氣樂
(
きらく
)
だとかいふ
考
(
かんが
)
へで
浮
(
う
)
いて
渡
(
わた
)
る
事
(
こと
)
かと
思
(
おも
)
つたに
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
隴
(
ろう
)
を
得
(
え
)
て
蜀
(
しよく
)
を
望
(
のぞ
)
むは
夫
(
そ
)
れ
人情
(
にんじやう
)
の
常
(
つね
)
なるかも、
百
(
ひやく
)
に
至
(
いた
)
れば
千
(
せん
)
をと
願
(
ねが
)
ひ
千
(
せん
)
にいたれば
又
(
また
)
萬
(
まん
)
をと
諸願
(
しよぐわん
)
休
(
やす
)
む
時
(
とき
)
なければ
心
(
こゝろ
)
常
(
つね
)
に
安
(
やす
)
からず、つら/\
思
(
おも
)
へば
無一物
(
むいちぶつ
)
ほど
氣樂
(
きらく
)
なるはあらざるべし
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
氣
部首:⽓
10画
樂
部首:⽊
15画
“氣”で始まる語句
氣
氣色
氣味
氣遣
氣持
氣障
氣勢
氣質
氣分
氣高