“沖釣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おきづ50.0%
おきづり50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けられぬなれば恩愛おんあいおもきにかれて、くるまにはりけれど、かゝるとき氣樂きらく良人おつと心根こゝろねにくゝ、今日けふあたり沖釣おきづりでもものをと
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「浪人者といつても、すつかり町人になり濟まして居ますよ。二三年前から品川の沖釣おきづりで心安くなつて、竿さを先三尺の附合ひで」
釣竿なしで釣が出来るものか、どうする了見だろうと、野だに聞くと、沖釣おきづりには竿は用いません、糸だけでげすと顋をでて黒人くろうとじみた事を云った。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「品川へ沖釣おきづりに行つて、自分だけ助かつて來たといふ、亡くなつた主人の義弟おとうとの六郎さんといふのだね」