帰来かへりきた)” の例文
旧字:歸來
急ぎ出でしなればさもあるべし、明日は必ず便たよりあらんと思飜おもひかへせしが、さすがに心楽まざりき。彼の六時間学校に在りて帰来かへりきたれるは、心のするばかり美きおもかげゑて帰来れるなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
端無はしなく彼は憶起おもひおこして、さばかりはありのすさびに徳とも為ざりけるが、世間に量り知られぬ人の数の中に、誰か故無くして一紙いつしを与ふる者ぞ、我は今へいせられし測量地より帰来かへりきたれるなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)