“帰去来”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ききょらい50.0%
いざいなん16.7%
かえんなん16.7%
ききよらい16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、さくの非を悔い今のを悟っている上から云えば、予も亦同じ帰去来ききょらいの人である。春風は既に予が草堂ののきを吹いた。これから予も軽燕と共に、そろそろ征途せいとへ上ろうと思っている。
艸木虫魚 (新字新仮名) / 薄田泣菫(著)
美しい品物を求めるのは、そこに心の故郷があるからである。それと一緒に居たいのは、常に故郷に居たい希いの現れである。「帰去来いざいなん」の三句は、人間の口から絶えることはあるまい。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
襟巻えりまきに深くうずもれ帰去来かえんなん
五百五十句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)
が、さくの非をい今のさとつてゐる上から云へば、予も亦同じ帰去来ききよらいの人である。春風は既に予が草堂ののきを吹いた。これから予も軽燕けいえんと共に、そろそろ征途へのぼらうと思つてゐる。
入社の辞 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)