“槍尖”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やりさき66.7%
そうせん22.2%
ランス・ヘッド11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と一人が懐剣の下をくぐってその手を捻じ上げた。するとその時、横合からずんと繰りだした笹穂の槍尖やりさきが、その男の脾臓を咄嗟とっさに突きえぐってしまった。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
祠後の小杉しょうさん槍尖そうせんの如く、森然しんぜんとして天を刺す。これをけいすれば、幾多の小碑、行儀ぎょうぎ屏列へいれつするを見る。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
そして、柄の根元にはモントフェラット家の紋章が鋳刻されていて、引き抜くとはたしてそれが、二叉ふたまたに先が分れている火焔形の槍尖ランス・ヘッドだった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)