二岐ふたまた)” の例文
岡田虎之助は道が二岐ふたまたになっているところまで来て立ちどまり、じっとりと汗のにじみ出ている白い額を、手の甲で押し拭いながら、笠をあげて当惑そうに左右を眺めやった。
内蔵允留守 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)