“二抱”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふたかかえ58.3%
ふたかか25.0%
ふたかゝ8.3%
ふたかゝへ8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おまけに二抱ふたかかえから三抱みかかえぐらいの天然の松林の中にあって、ろくろく日の目を見ることも出来ず、からすふくろうの巣であった。
青い絨毯 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
二抱ふたかかへもある赤松の、幹両股ふたまたになりたる処に、一匹の黒猿昇りゐて、左手ゆんでに黒木の弓を持ち、右手めてに青竹の矢を採りて、なほ二の矢をつがへんとせしが。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
その一室の如きは二抱ふたかゝへもある四角な黒檀こくたん質の柱が参拾本じつぽん以上並び、其れに電灯の映つたもとで幾十の食事の客が大理石の卓を囲んで居る光景はに見られない壮観であつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
やがて二かい寐床ねどここしらへてくれた、天井てんじやうひくいが、うつばり丸太まるた二抱ふたかゝへもあらう、むねからなゝめわたつて座敷ざしきはてひさしところでは天窓あたまつかへさうになつてる、巌丈がんぢやう屋造やづくり
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)