“屋造”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やづくり87.5%
やね12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
古代を眼前めのまへに見るやうな小都会、奇異な北国風の屋造やづくり、板葺の屋根、または冬期の雪除ゆきよけとして使用する特別の軒庇のきびさしから
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
何処いずこ同一おなじ、雪国の薄暗い屋造やづくりであるのに、ひさしを長く出した奥深く、すすけた柱に一枚懸けたのが、薬の看板で、雨にも風にもさらされた上、古び切つて、虫ばんで
処方秘箋 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
やがて二人は根津の西町の町はづれへ出た。石地蔵の佇立たゝずむあたりは、向町むかひまち——所謂いはゆる穢多町で、草葺くさぶき屋造やねが日あたりの好い傾斜に添ふて不規則に並んで居る。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)