“向町”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むかひまち50.0%
むかふまち50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そも/\は小諸の向町むかひまち(穢多町)の生れ。北佐久の高原に散布する新平民の種族の中でも、殊に四十戸ばかりの一族いちまきの『おかしら』と言はれる家柄であつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
やがて二人は根津の西町の町はづれへ出た。石地蔵の佇立たゝずむあたりは、向町むかひまち——所謂いはゆる穢多町で、草葺くさぶき屋造やねが日あたりの好い傾斜に添ふて不規則に並んで居る。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
東京市とうきやうしの「櫻田本郷町さくらだほんごうちやう」を「本郷町ほんごうちやう櫻田さくらだ」としてはいけない。鐵道てつだう驛名えきめいの「羽前向町うぜんむかふまち」を「向町むかふまち羽前うぜん」としてはいけない。おな理由りゆうで「伊東忠太いとうちうた」を「忠太伊東ちうたいとう」としてはいけないのである。
誤まれる姓名の逆列 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)