“羽前”の読み方と例文
読み方割合
うぜん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
檜原ひばら山宿やまじゅくに一泊し、つい岩代いわしろ羽前うぜんの境である檜原峠ひばらとうげを越えて、かの最上川もがみかわの上流の綱木つなきで、そして米沢よねぎわまで旅次りょじ行軍を続けたのであった。
雪の透く袖 (新字新仮名) / 鈴木鼓村(著)
国の名で申しますと、陸奥むつ陸中りくちゅう陸前りくぜん羽後うご羽前うぜん磐城いわき岩代いわしろの七ヵ国となります。昔の「みちのく」即ち道の奥と呼んだ国のはてであります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
余が羽前うぜんの上の山温泉に行きたるとき、旅館の下女の案内にて名高い稲荷いなり参詣さんけいしてみた。その堂内に、油揚げを山のごとく積み立てて神前に供えてある。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)