“うぜん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
羽前94.4%
右膳5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
余が羽前うぜんの上の山温泉に行きたるとき、旅館の下女の案内にて名高い稲荷いなり参詣さんけいしてみた。その堂内に、油揚げを山のごとく積み立てて神前に供えてある。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
たとへば、羽前うぜんの「オイダミ」に置賜の文字もんじ充當じうたうしたのが、いまは「オキタマ」と誤訓ごくんされてゐる。
国語尊重 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
たづぬるにもと大和國やまとのくに南都なんと春日かすが社家しやけ大森隼人おほもりはいとの次男にて右膳うぜん云者いふものありしが是を家督かとくにせんとおもひ父の隼人は右膳に行儀ぎやうぎ作法さはふ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
欺き櫻井村にて右膳うぜん權内ごんない馬場ばば内にて源三郎七右衞門川越の町にて大坂屋七兵衞和久井わくゐ五兵衞千つか六郎兵衞大圓寺だいゑんじ自性じしやう寺其外寺院にて七ヶ寺都合廿七人金高二千八百兩出來しゆつたいせりさて千塚ちつか六郎兵衞は帳本ちやうもとにて金子は常樂院へ持參の上證文と引替ひきかへ約束やくそくにて伊賀亮に附從つきしたがひ川越を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)