“小日向台町”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こひなただいまち50.0%
こびなただいまち50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小石川こいしかわ音羽おとわに近く、鼠坂ねずみざかという有名な坂があった。その坂は、音羽の方から、小日向台町こひなただいまちの方へ向って、登り坂となっているのであるが、道幅が二メートルほどの至って狭い坂だった。
西湖の屍人 (新字新仮名) / 海野十三(著)
場所は小石川小日向台町こひなただいまちの御用馬場。
一方にはその名さえ気味の悪い切支丹坂きりしたんざかななめに開けそれと向い合っては名前を忘れてしまったが山道のような細い坂が小日向台町こびなただいまちの裏へと攀登よじのぼっている。
この暗闇まっくらな坂を下りて、細い谷道を伝って、茗荷谷みょうがだにむこうあがって七八丁行けば小日向台町こびなただいまちの余が家へ帰られるのだが、向へ上がるまでがちと気味がわるい。
琴のそら音 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)