“小日向台”の読み方と例文
旧字:小日向臺
読み方割合
こびなただい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
平次とガラッ八が、小日向台こびなただいの大坪家へ行ったのは、山の手の町々が、青葉の香にムセ返るような、四月の美しい日盛り。
東京で白金台しろがねだいとか小日向台こびなただいとかいうダイは、河沿い海沿いの段丘のごとき、上の平らな高地のことで、高台たかだいと言う語もあり、既墾の地は台畑だいばたなどとも言っている。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
小日向台こびなただいすそで、坂とやぶばかりが多いあの辺には、どう眺めても貧乏そうな御筒持組おつつもちぐみの長屋だの、上水組じょうすいぐみの屋敷だの、寺だのが、傾斜の所々に、大風に吹き残されたように、ほっ建っている。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)