“切支丹坂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きりしたんざか90.9%
キリシタンざか9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「詳しい話は拙者のところへやって来給え、小石川の茗荷谷みょうがだにで、切支丹坂きりしたんざかを上って、また少し下りると、長屋門のイヤにかしいだのが目安だ……」
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
竹早町を横ぎって切支丹坂きりしたんざかへかかる。なぜ切支丹坂と云うのか分らないが、この坂も名前に劣らぬ怪しい坂である。
琴のそら音 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
寄宿舎の門からすぐ近くになった切支丹坂キリシタンざかの方の空には、白い牛乳色をした入道雲のような雲が二つ盛りあがっていて、その下になった方が煙り立っていた。
変災序記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)