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切支丹坂
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きりしたんざか
ふりがな文庫
“
切支丹坂
(
きりしたんざか
)” の例文
「詳しい話は拙者のところへやって来給え、小石川の
茗荷谷
(
みょうがだに
)
で、
切支丹坂
(
きりしたんざか
)
を上って、また少し下りると、長屋門のイヤに
傾
(
かし
)
いだのが目安だ……」
大菩薩峠:21 無明の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
竹早町を横ぎって
切支丹坂
(
きりしたんざか
)
へかかる。なぜ切支丹坂と云うのか分らないが、この坂も名前に劣らぬ怪しい坂である。
琴のそら音
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
一方にはその名さえ気味の悪い
切支丹坂
(
きりしたんざか
)
が
斜
(
ななめ
)
に開けそれと向い合っては名前を忘れてしまったが山道のような細い坂が
小日向台町
(
こびなただいまち
)
の裏へと
攀登
(
よじのぼ
)
っている。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
青蛙堂
(
せいあどう
)
は
小石川
(
こいしかわ
)
の
切支丹坂
(
きりしたんざか
)
、昼でも木立ちの薄暗いところにある。
広東
(
カントン
)
製の大きい竹細工の
蝦蟆
(
がま
)
を床の間に飾ってあるので、主人みずから青蛙堂と称している。
中国怪奇小説集:02 開会の辞
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
……飛びたいにも、駈けたいにも、俥賃なぞあるんじゃない、天保銭の翼も持たぬ。
破傘
(
やれがさ
)
の
尻端折
(
しりっぱしょり
)
、下駄をつまんだ
素跣足
(
すはだし
)
が、
茗荷谷
(
みょうがだに
)
を
真黒
(
まっくろ
)
に、
切支丹坂
(
きりしたんざか
)
下から第六天をまっしぐら。
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
小石川の
切支丹坂
(
きりしたんざか
)
から
極楽水
(
ごくらくすい
)
に出る道のだらだら坂を下りようとして
渠
(
かれ
)
は考えた。
蒲団
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
彼の先には、
覆面
(
ふくめん
)
をしたお蝶の姿が見えました。そして、そこは例の
切支丹坂
(
きりしたんざか
)
——
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
孝助は新五兵衞と同道にて水道端を
立出
(
たちい
)
で
切支丹坂
(
きりしたんざか
)
から小石川にかゝり、
白山
(
はくさん
)
から
団子坂
(
だんござか
)
を
下
(
お
)
りて谷中の新幡随院へ参り、玄関へかゝると、お寺には
疾
(
と
)
うより孝助の来るのを待っていて
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
みち足らはざる心をもちて入日さす
切支丹坂
(
きりしたんざか
)
をくだり来にけり
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
道の向側は
切支丹坂
(
きりしたんざか
)
に通ずる坂の下口にて、旧丹後舞鶴の藩主牧野家の黒板塀、玄関先の老樹と共に四十年のむかしに変る所なければ、なつかしさのあまり覚えず歩を止む。
礫川徜徉記
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
“切支丹坂”の解説
切支丹坂(きりしたんざか)とは、東京都文京区に位置する坂である。
(出典:Wikipedia)
切
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
支
常用漢字
小5
部首:⽀
4画
丹
常用漢字
中学
部首:⼂
4画
坂
常用漢字
小3
部首:⼟
7画
“切支丹”で始まる語句
切支丹
切支丹伴天連
切支丹屋敷
切支丹宗
切支丹族
切支丹宗門
切支丹宗徒
切支丹侍
切支丹流
切支丹村