“蝦蟆”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
がま86.2%
ひきがえる6.9%
がんま3.4%
かえる3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おおき蝦蟆がまとでもあろう事か、革鞄の吐出した第一幕が、旅行案内ばかりでは桟敷さじきで飲むような気はしない、がけだしそれは僭上せんじょうの沙汰で。
革鞄の怪 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
背の低い肥った女で、蝦蟆ひきがえるのような顔に白粉をべたべたなすって、前髪にあかいきれなどをかけていた。
半七捕物帳:11 朝顔屋敷 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
なつのはじめに、よく蝦蟆賣がまうりのこゑく。蝦蟆がまや、蝦蟆がんまい、とぶ。また蝦蟆賣がまうりにかぎりて、十二三、四五ぐらゐなのが、きまつて二人連ふたりづれにてあるくなり。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
彼らは人となり淳朴で、常に山菓このみを取って喰う。また蝦蟆かえるを煮て上味とする。そのくには京(応神天皇の都は高市郡の南部大軽の地)よりは東南、山を隔てて吉野河の河上に居る。
国栖の名義 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)