“眼庇”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まびさし66.7%
まなびさし16.7%
まびさ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あとに続く者はみな甲冑であるが、これも鎧下よろいしたはみな白いし、兜の眼庇まびさしから白い布が、顔を隠すように垂れていた。
山彦乙女 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
平次は小腰をかがめて、杖などを突いておりました。右手は懐に入れたまま、時々頭巾の眼庇まなびさしをあげて、月のない空を仰いでみたりしているのでした。
小初は腰の左手を上へ挙げて、額に翳している右の腕にえ、まぶしくないよう眼庇まびさしを深くして、今更いまさらのように文化の燎原りょうげんに立ちのぼる晩夏の陽炎かげろうを見入って、深い溜息ためいきをした。
渾沌未分 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)