“燎原”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りょうげん91.7%
れうげん8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
元亀三年十二月、三方ヶ原の一戦に敗れて以来、隠忍に隠忍を重ねてきた戦力が、今こそ燎原りょうげんの火と燃えあがったのだ。
日本婦道記:萱笠 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
燎原りょうげんの火とばかり、魔の手をひろげて行った黄巾賊の勢力は、今では青州せいしゅう幽州ゆうしゅう徐州じょしゅう冀州きしゅう荊州けいしゅう揚州ようしゅう兗州えんしゅう予州よしゅう等の諸地方に及んでいた。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
門前の雀羅じやくら蒙求もうぎうさへづると説く先生あれば、燎原れうげんを焼く火の如しと辯ずる夫子ふうしあり。
燎原れうげんいきほひ、八ヶ国は瞬間にして馬蹄ばていの下になつてしまつた。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)