“りょうげん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
燎原62.9%
了現14.3%
両舷14.3%
両見2.9%
良源2.9%
良験2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
燎原りょうげんの火とばかり、魔の手をひろげて行った黄巾賊の勢力は、今では青州せいしゅう幽州ゆうしゅう徐州じょしゅう冀州きしゅう荊州けいしゅう揚州ようしゅう兗州えんしゅう予州よしゅう等の諸地方に及んでいた。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いや、それにおよばんと、いま了現りょうげんや新左の言もしりぞけたところだ。案じるな」
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
帆のほか、両舷りょうげん大櫓おおろもある。水夫かこたちは、えいや声をらした。風がない。たよるのは櫓であった。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その所為せいか登山道も、日向大谷ひなたおおや(明神社別当観蔵院、当山派修験)からの表口の外に、浦島(権現社別当金剛院、本山派修験)から両見りょうげん山に上って、長い尾根を西に伝い、二子山
奥秩父 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
井手いでの蛙のひぼしかなとも評せられた、いわゆる角大師の像なども、中央では元三大師がんさんだいし良源りょうげんという名僧の肖像の如く言われたが、奥羽の北端と北九州の一部とでは、これが霜月三夜の神であるが如く
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
しかも未だ官を辞さぬ頃、自他の信念勧進のために、往生事実の良験りょうげんを録して、本朝四十余人の伝をものしたのである。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)