“了現”の読み方と例文
読み方割合
りょうげん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
水分みくまりの方から馬で安間了現りょうげんと桐山小六の二人がここへ向って飛んで来る姿が、道のはるかに見えていた。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いや、それにおよばんと、いま了現りょうげんや新左の言もしりぞけたところだ。案じるな」
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
勝ちにはやれば、大敗を取る公算も多い。……すでに、ここのぜいも二千とかぞえて、旗奉行の了現りょうげんは誇っておるが、あらましは散所さんじょの浪人や、烏合うごうはい。元々、たのめる武士はいくらもおらぬ。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)