“散所”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さんじょ83.3%
さんじよ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あるいは同じ仲間に散所さんじょの者と呼ばれたものもありました。けだし浮浪民の生きんがために流れつくのは、必ずしも京都の如き大都会とのみにはかぎりません。
俊基は気の毒に思い、頼春のために再度、おなじ河内石川の住人散所さんじょ太夫たゆう義辰よしたつという人物を紹介ひきあわせてやった。で、以後はそこに身を寄せている船木頼春だったのである。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
既に平安朝の頃京都の西の桂河辺に散所さんじよが居て、ひとの土地へ来て勝手に住んで困るという苦情を書いたものがありますが、今もその地方の梅津や鶏冠井かいでに産所という所があって