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散所
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さんじょ
ふりがな文庫
“
散所
(
さんじょ
)” の例文
あるいは同じ仲間に
散所
(
さんじょ
)
の者と呼ばれたものもありました。けだし浮浪民の生きんがために流れつくのは、必ずしも京都の如き大都会とのみにはかぎりません。
融和問題に関する歴史的考察
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
俊基は気の毒に思い、頼春のために再度、おなじ河内石川の住人
散所
(
さんじょ
)
ノ
太夫
(
たゆう
)
義辰
(
よしたつ
)
という人物を
紹介
(
ひきあ
)
わせてやった。で、以後はそこに身を寄せている船木頼春だったのである。
私本太平記:02 婆娑羅帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
南北朝から室町時代の文書にしばしば見えている東寺の
散所
(
さんじょ
)
法師の如きも、またこの類であったらしい。散所法師の掃除人等がサンジョの名を得た事は、別項「産所考」に説いておいた。
エタ源流考
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
勝ちに
逸
(
はや
)
れば、大敗を取る公算も多い。……すでに、ここの
勢
(
ぜい
)
も二千とかぞえて、旗奉行の
了現
(
りょうげん
)
は誇っておるが、あらましは
散所
(
さんじょ
)
の浪人や、
烏合
(
うごう
)
の
輩
(
はい
)
。元々、たのめる武士はいくらもおらぬ。
私本太平記:05 世の辻の帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
息災
(
そくさい
)
かな、
散所
(
さんじょ
)
ノ
太夫
(
たゆう
)
も」
私本太平記:02 婆娑羅帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
「お。
散所
(
さんじょ
)
ノ
太夫
(
たゆう
)
か」
私本太平記:07 千早帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
散
常用漢字
小4
部首:⽁
12画
所
常用漢字
小3
部首:⼾
8画
“散所”で始まる語句
散所民
散所街
散所市
散所町
散所法師