“さんじょ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
散所33.3%
芟除33.3%
産所20.0%
刪除6.7%
算除6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
俊基は気の毒に思い、頼春のために再度、おなじ河内石川の住人散所さんじょ太夫たゆう義辰よしたつという人物を紹介ひきあわせてやった。で、以後はそこに身を寄せている船木頼春だったのである。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
実にその労と申しては田圃でんぽ悪莠あくゆうを一回芟除さんじょするよりもなおやすきことにて、その器械と申すはわが邦俗ほうぞく新年門戸もんこかけ注連縄しめなわのごとく、羊毛にて製したるものにて
禾花媒助法之説 (新字新仮名) / 津田仙(著)
まっ白な広間の寂寞せきばくしぼんだ薔薇のつぼみの匀と、——無数の仔蜘蛛を生んだ雌蜘蛛はそう云う産所さんじょと墓とを兼ねた、しゃのような幕の天井の下に、天職を果した母親の限りない歓喜を感じながら
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
後に保さんに聞けば、これでも碑が余り大きくなるのを恐れて、割愛して刪除さんじょしたものだそうである。『喫茗雑話きつめいざつわ』の載する所は三分の一にも足りない。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
君相念いて算除さんじょせよ
愛卿伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)