芟除さんじょ)” の例文
資本制の美点を傷けるブルジョア達(地主も含める)や政党政治家を芟除さんじょすることも一つの進歩前進だろう。
実にその労と申しては田圃でんぽ悪莠あくゆうを一回芟除さんじょするよりもなおやすきことにて、その器械と申すはわが邦俗ほうぞく新年門戸もんこかけ注連縄しめなわのごとく、羊毛にて製したるものにて
禾花媒助法之説 (新字新仮名) / 津田仙(著)
本当の科学を修めるのみならずその研究に従事しようというものの忘るべからざる事は、このような雷同心の芟除さんじょにある。換言すればつとめて旋毛つむじを曲げてかかる事である。
芟除さんじょするなんてことは、かの憎むべき怪賊烏啼天駆めの外に、何人がかかることをなし得ましょうか。実にかの天駆の技術に至っては正に世界一——いや実に憎むべき天駆めである
日本民族の美点と生長とを芟除さんじょすることになる。
海野十三敗戦日記 (新字新仮名) / 海野十三(著)