日本イデオロギー論にほんイデオロギーろん――現代日本に於ける日本主義・ファシズム・自由主義・思想の批判――げんだいにほんにおけるにほんしゅぎ・ファシズム・じゆうしゅぎ・しそうのひはん
この書物で私は、現代日本の日本主義と自由主義とを、様々の視角から、併し終局に於て唯物論の観点から、検討しようと企てた。この論述に『日本イデオロギー論』という名をつけたのは、マルクスが、みずからを真理と主張し又は社会の困難を解決すると自称する …