“かんせき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
漢籍87.5%
閑寂12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ある小さな銀行の常務取締だったが、銀行には一週に一度より出勤せずに、漢籍かんせきと聖書に関する書物ばかり読んでいた。
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
漢籍かんせきを積んだ床の間を背にした慷堂は、砂馬が「じじい」とか「じいさん」とか言っていたのから想像したほどの老人でもなかったが、小柄な痩身そうしんはいかにもじじい臭く
いやな感じ (新字新仮名) / 高見順(著)
雑然たる都会のなかに住んでいた私には、暇を見つけては先生のもとに行って、その閑寂かんせきな趣味のなかにひたることのできるのを、この上なく嬉しく思ったことであった。
左千夫先生への追憶 (新字新仮名) / 石原純(著)