“かんじやく”の漢字の書き方と例文
語句割合
閑寂100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一とたび鐘の音にかき亂された闇は、元より靜かな閑寂かんじやくさに返つて、町の遠音とほねも死んだやう。
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
二羽も三羽もこの閑寂かんじやくな梅林へ來て遊んだ。
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
閑寂かんじやくな春晝は、一ぺんにその靜けさを掻き破られて、引釣つたやうな聲、あわたゞしい足音、淺嘉町の一角が、人から人へ、家から家へと、波打つやうに不安と恐怖を傳へて行くのです。