汗腺かんせん)” の例文
ぢり/\と汗腺かんせんからしぼいづあせあとつけられたながれのみちたないで其處そこだけ蕎麥そばほこりあらつてる。かれはおつたのまへ暑相あつさうけた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
けきった甲冑の重さもさることながら、それに包まれている五体の汗腺かんせんから流れるものは汗という程度のしずくではない。どの顔もどの顔も赤銅しゃくどういろに燃えていた。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)