感染かんせん)” の例文
ちょうどそのとき、サラ・ネルムスという搾乳婦さくにゅうふが、牛痘ぎゅうとう感染かんせんしておりましたので、その女のうみをジェームス少年にうえることにしました。
ジェンナー伝 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
流行りゅうこうは、ちょうど黴菌ばいきんのように感染かんせんするものです。そして、また、それとおなじように、人間にんげんわざわいするものでした。
ひすいを愛された妃 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それは東京の中学校を落第して仕方なしに浦和へきた怠惰生たいだせいからの感染かんせんであった。孔子こうし一人いちにん貪婪どんらんなれば一国いっこくらんをなすといった、ひとりの不良があると、全級がくさりはじめる。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
二人ふたりねむらずに看病かんびょうしましたが、かれらも、感染かんせんして、三にんは、まくらをならべてたおれると、くるしみつづけて、とお故郷こきょうゆめながら、とうとう、前後ぜんごして、んでしまいました。