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かんぜん
この
三つの
句の
形の
歌を、
後には、
片歌といつてゐます。これは、
歌の
半分といふことでなく、
完全でない
歌といふことであります。
「じつは、
先祖の
時代から、もう一つほかに
同じ
仏像が
伝わっています。そのほうなら、
手も
完全でございます。」と、
男はいいました。
その日私たちは
完全なくるみの
実も二つ
見附けたのです。火山礫の層の上には前の
水増しの時の水が、
沼のようになって処々
溜っていました。
もっとも
墓場だとか、その
他の
場所に
完全な
土器が
埋もれてゐることもありますが、
私共の
發見するのは
多くは
破片です。
即ち
不完全な
外輪山であつて、もしそれが
完全ならば
中央にある
圓錐状の
火山を
全部抱擁する
形になるのである。
して
見れば、
何でも
皆空しいことだ、ヴィンナの
完全な
大学病院でも、
我々のこの
病院と
少しも
差別は
無いのだ。
そのうち、シャツがくねくねと
気味わるく動き、
人間がぬぎすてるようにまるまったと思うと、ぽんと
窓ぎわになげすてられて、
怪しい男は
完全にその
姿を
消してしまった。
しかし
樹木によつては
氣候の
急激な
變化のため
又は、
病虫害で
一時葉を
落したりすると、この
生長状態に
例外が
出來て、
環が
完全に
現れず、
半分ぐらゐで
消えるのがあります。
一
番困るのは
物質というものの
兎角崩れ
易いことで、いろいろ
工夫して
造って
見ても、
皆半途で
流れて
了い、
立派に
魂の
宿になるような、
完全な
人体は
容易に
出来上らなかったそうでございます。
わたしはその話を
暗唱し始めた。わたしはほとんど
完全に
覚えていた。
これで
事件は
完全に
解決されたといつてよいのであろう。
けれども、
時代が
先に
申したようですから、そのお
作も、
自然おもしろさが
片よつてゐて、
完全なものとは
申し
上げることが
出來ません。
なにぶん
薄い
鐵の
板でつくり、これを
革の
紐で
結び
合せたものでありますから、
今ではぼろ/\に
壞れて、
完全に
遺つてゐるものは
稀であります。
その
時分には、
少ない
品数は、ますます
少なくなって、
完全なものとては、だれか、
利助の
作品を
愛していたごく
少数の
人の
家庭に
残されたものか、また
苦痛を
薄らげるのは
何の
為か?
苦痛は
人を
完全に
向わしむるものと
云うでは
無いか、また
人類が
果して
丸薬や、
水薬で、その
苦痛が
薄らぐものなら、
宗教や
いつか校長も黄いろの
実習服を着て来ていました。そして足あとはもう四つまで
完全にとられたのです。
つまり
樹木は
各々一ばん
適する
場所にあつてはじめて
完全に
繁殖することが
出來るのです。
ほんとうに
良い
博物館は
今いつたとほり、
品物の
竝べ
方が
系統的に
出來てゐる
上に、
竝べてある
品物の
目録が
完全に
作られてゐなければなりません。
けれども
大昔には、うたと
名づくべきものが
多かつたので、そのうち、
一番後に
出來て、
一番完全になつたものが、うたといふ
名を
專らにしたのであります。
こうして、
彼は、
晩年を
送りました。そして、
高齢でこの
世の
中から
去ったのであります。
彼が、なくなっても、そのさかずきだけは、
完全の
姿で
後まで
残りました。
もし
櫻島のように
四合目邊りから
裂け
目を
作り
始め、そこから
鎔岩を
流す
慣例を
持つてゐるものならば、
其裂け
目を
完全にするために、
先づ
土砂を
吹き
飛ばす
等の
働きをする。
その
水力電氣の
水源は
森林によつて、はじめて
完全に
養ふことが
出來るのです。
これよりちいさなものの形が
完全に私
共に見えるはずは
決してないのです。
「
私は、
利助の
作った
完全なさらがあるなら、どれほどの
金を
出しても、一
枚ほしいものだ。」
豫知問題の
研究について
最も
大切な
目標は、
地震の
主原因の
調査である。
彈藥が
完全に
裝填されてあるか、
否かを
調べることである。
近時此方面の
研究がわが
日本に
於て
大いに
進んで
來た。
それは、もはやひとり、このお
人形だけが
完全だとは、いわれなかったからです。
男は、もう一つの
完全なほうを、ここへ
持ってくれば
好かったかとまどいました。
旅館の
設備完全せる
等に
因るものである。
そして、やがて
完全に
巣を
造ってしまいますと、
雌鳥は
巣について
卵を
産みました。
夏の
半ばころには、もはやつばめの
子供がなくようになりました。
太郎はかわいくてたまりませんでした。
完全にうつしてあるのに、むしろびっくりなさいました。