“不完全”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふかんぜん50.0%
ふくわんぜん50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こいつをおちになれぁ、なるほど、こんな不完全ふかんぜん幻想第四次げんそうだいよじ銀河鉄道ぎんがてつどうなんか、どこまででも行けるはずでさあ、あなた方たいしたもんですね
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
すなは不完全ふかんぜん外輪山がいりんざんであつて、もしそれが完全かんぜんならば中央ちゆうおうにある圓錐状えんすいじよう火山かざん全部ぜんぶ抱擁ほうようするかたちになるのである。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
ぼく不幸ふかうにして外國ぐわいこく留學りうがくすることも出來できず、大學だいがくはひることも出來できず、ですからぼく教育けういく所謂いはゆる教育けういくなるものは不完全ふくわんぜんなものでしよう。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
勿論もちろんかれ仲間なかまだけがことにさうだとはへなかつた。見渡みわたしたところ、人間にんげんみんひとつ/\の不完全ふくわんぜん砕片かけらであるのに、不思議ふしぎはないはずであつた。
彼女の周囲 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)