“抱擁”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ほうよう65.3%
だきし10.2%
だきしめ8.2%
はうよう6.1%
だきかゝ4.1%
だきかか2.0%
はうえう2.0%
アンブラッセ2.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“抱擁”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > プロヴァンス文学100.0%
自然科学 > 地球科学・地学 > 地震学(児童)100.0%
文学 > 英米文学 > 詩28.6%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
手を握られてもその手ざわりよりは、炬燵こたつの火にぬくまった木の方が、どれ程お蝶の抱擁ほうようをそそるか知れません。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
長い長い心ゆくばかりの抱擁ほうよう、燃えるような接吻せっぷん——そういうもので今日の会見ははじまるだろうと期待していたのだ。
秘密 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
別に丑之助に未練を殘すでも何でもないが、唯もう悲さが一時に胸を充たしたので、お定は矢庭に兩手で力の限り男を抱擁だきしめた。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
別に丑之助に未練を残すでも何でもないが、唯もう悲しさが一時に胸を充たしたので、お定は矢庭に両手で力の限り男を抱擁だきしめた。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
母上へ。私の骸は、やつぱりあなたの豚小屋へ返す。幼年時を被ふかずかずの抱擁だきしめの、沁み入るやうな記憶と共に。
遺産分配書 (新字旧仮名) / 富永太郎(著)
抱擁だきしめに人死ぬにほひ、にく
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
男女の抱擁はうようを「ボタンが釦のあなに嵌まるやうに一緒いつしよになつた」とじよしてある如き其の一つである。
このごろの富岡は、眼には落ちつきがなく、邦子を愛撫し、抱擁はうようしてゐても、突然その動作を打ち切つて深く溜息をつくやうになつてゐた。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
くはを担いで行くものもあり、俵を背負つて行くものもあり、中には乳呑児ちのみご抱擁だきかゝへ乍ら足早に家路をさして急ぐのもあつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
吉野は、濡れに濡れて呼吸いきも絶えたらしい新坊の體を、無造作に抱擁だきかゝへて川原に引返した。其處へ、騷ぎを聞いて通行の農夫が一人、提灯を下げて降りて來た。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
吉野は、濡れに濡れて呼吸いきも絶えたらしい新坊の体を、無造作に抱擁だきかかへて川原に引返した。其処へ、騒ぎを聞いて通行とほりすがり農夫ひやくしやうが一人、提灯を携げて下りて来た。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
抑圧おさえあへぬ抱擁はうえうわらごゑきこえしか——葱畑ねぎばたけすでにあをし。
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
長く長く抱擁はうえうしたるあとの黄色きいろなる興奮こうふんに似て
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
「フレッドさん、あたしがあなたを抱擁アンブラッセしたことが、アメリカの新聞に載るようなことはないだろうね」
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「それでね、横浜のバンド・ホテルへ行ってフレッドを抱擁アンブラッセしてやってくれってたのまれたんだ」
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)